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惚れ薬




ロードリー・オベロン1982年
非常に魅力的な色合いと容姿を持った薔薇
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ロードリーオベロンはもうカタログ落ちしており
取り扱いしている販売店すら殆ど無いERとしては貴重な品種である
ことにこのロードリーオベロンは販売権すらもうDA社は放棄しているという話をどこかで見たことがある
だが特にダメダメな薔薇と言う印象は無い
耐病性は特に高い事もないが低くもない、花付きはまあまあだが香りもあるし
ただ樹勢の良い品種ではない、結構咲いている画像をネット上では見ることが出来るが
フサフサよく茂ってよく伸びると言う印象はない、我が家では成長が緩慢で
苗のせいなのか場所のせいかは判らないが、景観を担うまでにはいかないと鉢上げしてしまった
繊細な花弁のせいか花傷みは避けられないが、そんな品種は花弁の繊細な品種の宿命なのでオベロンにだけ言えることではない

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しかし特筆すべきはこの花弁の色合いと咲き方だろうか
非常に美しい

ロードリーオベロンの下の花はミステリューズ

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この容姿は数あるERの中でも非常に稀である
地植えの時はよくあるカップ咲きが多かったが
鉢植えにすると花弁の縁が反り返り非常に魅力的な花の形で咲いてくれた
そう言えばこんな容姿をネット上で見てこの薔薇が欲しくなったんだと思い出した
この色合い、そしてこの咲き方はかなり好みである(笑)

左の紫のバラは真夜
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この花は花弁の一番外側が緑色を帯びており、更に良い雰囲気に咲いている
開く前の花はスヴニールドゥラマルメゾンにもよく似ている
しかしもっとグレーがかったような色合いでこのグレーがかった極淡いピンクの薔薇
と言うのはバラの品種全体を見てもとても少ない存在だと僕は思う
そんな薔薇に惹かれる方は結構多いのではないかと思うが
そういった薔薇は性質があまり強くない事が多いのが残念なところ
こんな薔薇が一面咲いてくれたら本当に素晴らしいのに・・・

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日差しの関係で色味がちょっと違くなってしまうのはご了承いただきたい
開ききっても美しい
香りは有るが超強香種じゃない限り、時と共に印象が薄れてしまうのが残念

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ひと枝に3輪~5輪くらいの房咲き
最初のこの開花が素晴らしく、ずっとこの開花を追っていた

同じような写真ばかりだがお付き合い頂けたらと思います

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真夜とミステリューズに挟まれて(笑)
真夜は日差しに弱いので開花期は隅っこか北側に隠してある

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オベロンはシェイクスピア「真夏の世の夢」の妖精王の事
実は男性の名前のバラなのだった
男性の名前を冠した薔薇は赤や黄色、もしくは白が殆どだと思うが
なぜかERはピンクの薔薇にも男性の名前を付けている事が多い・・どんなイメージなんだろうか。汗


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記事の題の惚れ薬とは
真夏の世の夢の中でオベロン(妖精王)が使った浮気草から付けた
浮気草とはその汁を目に塗られると、その後最初に見たものに惚れてしまうという媚薬の事
僕は真夏の世の夢は詳しく知らないがすったもんだして昼ドラのような大変なストーリーのようだ(笑)

瞼に塗るのか目に塗るのか詳細は不明だが、目に草汁なんか入れられた
痛くてすぐに「コノヤロウ!」と塗った者を見てしまう気もするが・・・

まあ妻がテレビ見て「こんな事って本当にあると思う!?」

・・・いやそれドラマだから・・フィクションだよフィクション。汗

と言うのと同じだろう、作り話の真相を追求したりしてはいけない(笑)


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本当の惚れ薬はこのロードリーオベロンと言う薔薇そのものだろうと僕は思う
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ずっと追ってきた開花が終わった
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そして次の開花が始まる
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地植えの頃はこんなカップ咲きが多かった、花弁はもう少し多かったが

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これはなかなか良い開花
残念ながら全景が無いが、ロードリーオベロンはシュラブで
以前地植えの頃は誘引していたので2m以上有った
今は鉢植えで二本立ちから5~6本枝が分岐して開花している樹高は1m程度だろう
ステムが長く、まとまり難い
もっと株元から細かく分岐してくれると鉢植えとしては良いのだが・・・
台木との相性が良くない事も考えられるので挿し木も育ててみようかと思っている
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これは最後の花、この頃になると本当よくある普通の薔薇って感じになってしまう
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ロードリーオベロン、来年の開花も楽しみにしている
・・・いやそういえば四季咲きだった。汗
夏の蕾は摘蕾し、秋はちょっとだけ蕾が上がっている
秋の花も少しだが楽しみたいと思う

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台風に伴う異常な雨、胸が痛みます
ここでもその影響か風が吹き荒れた
秋に強風が来るのは毎度のことなので、その為の用意はしてきた
見た目など気にしてられない、養生したままにしていたが
さすがに守りきれないものも出てしまった、そして開花していた花はボロボロ。涙
しかしそんな事で嘆くのもここ最近の異常気象を見ていると贅沢だと思える
薔薇を不自由なく育てられる事だけでも感謝しなければならないと思った

心休まる日が一日も早く訪れますように。



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by tsukiiro2613 | 2015-09-11 19:43 | ロードリーオベロン
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