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ソニア・リキエルに捧ぐ



ソニア・リキエル
1995年 作出ギヨー/マサド

ファッションデザイナーのソニア・リキエルの名前が付けられた薔薇だ

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開き始め、開き始めから華やかなソニアリキエル
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コーラルピンク~サーモンピンクの蕾からピンク色に開く
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花は非常に整っておりゴージャスだが嫌味が無い

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葉は明るいグリーンでマットな葉
刺は規則正しく大きめだがこの辺はフレンチに多い刺のつき方だろう
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開花が進んでピンク色に
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開花が進んできた所

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昨年はなんとかバロンと開花期が合っていたが今年は残念ながらズレてしまって全景はソニアだけになっている
開花前の写真が有ったので一応紹介
よく伸びる薔薇バロンが上部に、ショートクライマーのソニアは下部に
直角三角形を合わせて置いたような誘引になっている

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バロンが壁に沿って咲くのと違ってステムの長いソニアは垂れ下がって咲く
四季咲き性のシュラブやクライマーは殆どステムが長いのでこれが辛いところ
狭い通路なのでソニアのおかげで開花が終わるまでかなり通りにくくなる

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それにしても美しい薔薇だ、この手の薔薇ではかなり美しい方の薔薇だと思う

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ソニアリキエルは強香種で香りには色々な説明が書かれているが
僕はこの香りはアブラハムダービーと似ている気がする
非常に濃厚で酸味の強い香り、開花期に玄関を出るとアブラハムとソニアがよく香っているのが判る
どちらも早朝から陽のあたる条件なのも有ると思うが

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開き始めはカップ&ソーサー

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花弁がかなり多いバラだが開いても形が崩れることなく美しく開花する
これは意外に重要なこと

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珍しく順光で撮影したもの
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このくらいの角度だと日差しを浴びても美しい
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最初の花の開花が進んで全体にピンク色になってきた
・・お気づきの方も居るかと思うが右下にいるのはマダムルグラドサンジェルマン
既に満員御礼のこの場所になんとかなるさと植栽してしまった(汗)
実は手前に1mくらいの塀が有って、サンジェルマンは項垂れて殆ど写ってない。

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大輪ではあるが巨大輪ではなく10cm強の程よい大きさの薔薇
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我が家にギヨーの薔薇はこの薔薇しかないが
前にギヨーの売り場を見ていた時はアプリコット~オレンジ色の薔薇が多いブランドだと思った
色々と見てみたいところだが北海道はイングリッシュガーデンのイメージが強いのか
バラ園にはイングリッシュローズは有ってもフレンチは見ることが無い
全体にイギリスやドイツの薔薇と比べて新しいフランスの薔薇は耐寒性が低めな印象も有る
個人の庭園では植栽されているだろうがあまり見ないのは何故だろう?

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フレンチだが強香種なので花弁は日差しには弱い
そのせいか花もちも良くはない、イングリッシュは基本散るのが早いと言われているが
確かにイングリッシュの一部は異常に早いが、僕が見てきたフレンチは強香種が殆どで
イングリッシュの花もちと大差ないものばかりだ、僕のチョイスのせいなのだろうか・・

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更に開花が進みアプリコットの強いピンクとピンク色の薔薇が混ざって咲く

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この薔薇の色の出方はデルバールのダムドゥシュノンソーに非常によく似ている
しかしダムドゥシュノンソーの方が色の出方が極端で大輪、開くと花弁の並びが多少ルーズである
この辺は好みだと思うが僕はこの薔薇を育ててみたかったので選んだ
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褪色が進み淡い色合いに
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いつもはもう少し白っぽいが今年は気温が低かったせいかどの薔薇も色が濃くでていた
しかし一斉に咲かず徐々に開花が進んでいた
いつもは北海道の薔薇は色が濃いと褒められてもピンと来なかったが
今年の開花なら頷ける、どれも色が濃くライラックピンクの薔薇はより紫が強く出ていた

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開花が終わりながら入れ替わり咲き続ける
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途中寒さのせいか急に色合いが変わった
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あれ?こんな色合いの薔薇F&Gに無かったっけ?と思うような色合いの花が咲いた
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これはこれで美しかった
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ソニア・リキエル本人は今月25日
パーキンソン病が原因で86歳で亡くなった
僕は彼女のことや作品は詳しく知らないが
ニットを自身の芸術的センスでファッショナブルに変貌させ80代になっても活躍していた彼女
そんな彼女の名前の付いた薔薇はどこかアーティスティックでスタイリッシュな薔薇という感じである
この薔薇は既に発表から20年もの時が経っているがその美しさは衰えることはない、この先もずっと・・
きっと彼女も生前この薔薇の美しさと香りに喜んだことだろうと想像する

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その後は少しくすんでアンティークな色合いに
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今年は涼しいどころか寒いとさえ思える気温だったため一斉に咲くことが無かったが
ゆっくりと多彩な顔を見せてくれたソニアリキエル
多少凍害に弱い印象が有るが毎年安定して開花する薔薇である
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昨年は沢山のベーサルを出して旺盛に成長してくれた
今年は少ししか出なかったがそろそろ古枝は更新させた方が良いのだろう
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ちなみに今回の音楽動画、僕は音楽動画については語ることは殆ど無い
いつもと違うジャンルのものだがPVの12歳の少女のバレエを基本とした創作ダンスが
なんとも芸術的でソニアリキエルがアーティストであった事とどこか共通するように思えた(ちなみに髪型も)
音楽やダンス、ファッションにしても特別な芸術的センスに人は惹かれるものである
芸術とは表現者あるいは表現物と鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動とある
薔薇の世界も作出者は芸術家であり、栽培者はその芸術作品に共感した者
栽培者自身も芸術的センスの高い人間であることが多いように僕は感じている

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ソニアリキエル一番花最後の花

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by tsukiiro2613 | 2016-08-28 21:56 | ソニアリキエル
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