気になる存在


今日はマダム イサーク プレールの紹介
ブルボンのオールドローズで1881年の薔薇
薔薇を多少知っている方はアレ?1867年以降に作出された薔薇はモダンローズのはずなのに?と思うかも知れないが
ハイブリッドティーローズ誕生以降でもオールドの同系統の交配はそのままオールドローズと呼ばれている
どのみち2018年を生きる僕からすれば130年以上も前の薔薇は相当古いバラに違いないのだけど(笑)
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さてマダムイサークプレール、このブログをよく見てくださっている方は何処に植栽してあるか判るかもしれないが
景観のメインの部分、上の写真で枕木の入口左上の濃いピンク色に見える薔薇がマダムイサーク
この時期は超早咲きと呼んでいるかなり早くから咲くバラが満開で他の薔薇の開花はこれからなのだが景観的に見るとこのくらいが全体に開花が見られるので全景としてはこの庭の見頃なんだと思った
僕としてはレディオブシャーロットがガンと沢山咲いてくれると嬉しいのだが、栽培技術のせいか溢れるほどには咲かず
残念ながらそれなりに咲き揃うのは花持ちの問題もあり一瞬の事
庭の同じ区画で花期が全くズレてしまうのはちょっと辛い、しかし全て一緒に咲いてほぼ同時に終わってしまうのも寂しいだろう
他のバラが殆ど咲いてないのに早く見頃を迎えたり、殆ど開花が終わってから見頃を迎えるような品種だとちょっと辛い
薔薇の見頃が一ヶ月も二ヶ月も続くのなら問題は無い、開花期はそれなりに長くても見頃となると本当に短いものだ



さて写真のマダムイサークプレールの開花はまだまだこれから言うところ
毎年ベーサルシュートを発生させる薔薇だがここまで北海道で伸ばすには古枝を使わなければ難しい
太い主幹から出る細いシュートに咲きそうな気配を感じたので使うことにした、一昨年冬囲いの方法を変えたことも有ってやっと夢にまで見たイサークを大きく伸ばして咲かせるという事に成功した
この薔薇を大きく咲かせるのは北海道のような厳寒地では結構難しいと僕は思う。

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この薔薇実は昨年この場所で5年目、夏にH・Cで見つけた薔薇なのでその年は殆ど伸びなかったが
それでもまる四年以上は経過している、長かった・・・

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上部は古いシュートなので一輪咲きが多いが下部は新しいシュートなので房で蕾が出ている



この薔薇は色々な意味で魅力的な薔薇だと僕は思う
手放しで綺麗に育たないが弱いわけでもない
樹勢は有るが病気になる、シーズン中はうどんこ病と戦い、新たに出たシュートは厳しい冬を越せるのか心配になる
凍害に関しては札幌で育てるにはちょっと低いが全く育てられないわけではない
何が言いたいのかと言うとそれなりに手をかける事でそれに応えるように育つバラだという事
バラ栽培者の心をくすぐるある意味バランスの良い品種だと思う
バラの栽培者の心理は難しいもので手放しで勝手に育てばあまり気に掛けないバラになってしまう、弱すぎると栽培意欲を失ってしまう、その点でこの薔薇のバランスは良いと思う
ただ前述のとおり毎年凍害が出てシュートを失い切ない思いをしてきた、一昨年の冬囲いの方法を変更した事で凍害は回避出来た

この薔薇は強健ではあるものの手を掛けなければ上手く育たないので毎年気になってしょうがない薔薇なのだ、どんな時期でもこのバラのことを気にしている自分が居る
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もちろん気になっているのは性質のせいだけではない
このディープピンクと紫を混ぜたような独特の色合いと端正な容姿
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この薔薇は販売店の写真を見ると酷く崩れたような花ばかりが載せてあるので首を傾げるが
非常に整った魅力的な花を咲かせる、そして香りも良い
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花だけ見るとほぼ今のモダンシュラブと同じように感じる
しかしこの色合いにして全く嫌味が無いのが素晴らしい、これは写真では伝わらないかも知れないが
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多すぎず少な過ぎない花弁、外側の花弁を大きく反らせ優雅に咲く

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花弁の繊細さを感じるような色合いではないが分厚い印象も受けない
香りは有るが花弁は雨や日差しでも傷みにくいのも良い




開花が進んできた
オールドと言えどもやはり枝葉や蕾の愛らしさは古いオールドの系統の魅力には敵わない
明るめのグリーンでマットな大きめの葉を持ち好印象だがシュートはわりと無骨な伸び方をする

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他のバラと比べても判るようにオールドとしては大輪だ
開き始めは中輪サイズだが大きく開く、ただしイングリッシュなどに比べると中輪サイズだろう
ルイーズオディエなんかと比べると花経は大きいが大きくなり過ぎず枝葉とのバランスが良いのも気に入っている
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少しずつ開花を終わらせながら佳境に入る
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退色し色が淡くなりくすんだピンク色に
花弁を反り返らせるがただ反り返れば良いというものでもない、その点でイサークはとても品の良い咲き方をする
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おそらく下の写真くらいが満開だろう
右下にこれから期待のファンタンラトゥールも写っているがイサークとファンタンラトゥール
どちらもやはりオールド、ステムが短く構造物を覆うバラとしてはとても扱いやすく綺麗に見える
こういうのを見てしまうとステムの長いバラは使い勝手が悪く思えてしまうのだった・・・
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バラの専門家は初めて雑種で作られたブルボンやノワゼットが誕生した1800年こそがモダンローズ誕生と呼ぶべきと言ったらしいが
四季咲きのハイブリッドティーの登場は当時としてはやはり衝撃的だったのだろう
イサークなど伸びるバラは現在でも返り咲きであり、ブルボン系自体四季咲き性が弱かったことから時代とともに栽培数を減らしていったようだ
ちなみにイサークは我が家では夏と秋に少し返り咲く

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2017お気に入りフォトでも使った写真
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何故だかファンタンラトゥールの花殻を握り締めたまま撮影(笑)
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昨年は予定の大きさまで育って上手く咲いてくれたイサークだが
シュートを這わせている枝が庭に面した道路と水平に向いているのだが庭の開口部から見ると少し左を向いているようになっている
沢山咲いているのにシャーロットが邪魔して上手く撮影出来ないのだった
今年は可能な限り撮影している方に向けてみようかと思っている
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毎年気になる存在のマダムイサークプレール、とても気に入っている品種だ
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今年もどうかこの素晴らしい開花が見られますように、問題はシュートが凍害に遭わずに残っているかどうか
結果は春に。


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by tsukiiro2613 | 2018-02-12 21:33 | マダムイサークプレール
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