共演の作り話




最近紹介してきたブルボンのマダムイサークプレール、そしてケンティフォリアのファンタンラトゥール
庭で最高の共演をしてくれる二人、そんな二人の華麗な様子を今回はお届けしたいと思う
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フワッと可憐に咲くファンタンラトゥール
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そしてキリッと美しく咲くマダムイサークプレール
・・・どちらかと言うとマダムイサークが男性的でファンタンラトゥールが女性的な印象を受ける
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作出年はマダムイサークプレールが1881年ファンタンラトゥールが1900年と近い年代に作出されている
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とてもお似合いの二人、我が家の薔薇の中では一番好きなコラボだ
この二つの薔薇も惹かれ合い咲いているようにさえ見える
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どちらも美しい花容を持った薔薇だが色合いもそうだが二種はお互いを引き立てあっている
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どちらかが添え物としてではなくどちらも主役級の美しさで引けを取らず美しいのが僕にはポイントが高い
花経はマダムイサークの方が少しだけ大きいがどちらもほぼ同じくらい、もちろん開花期は一緒
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そしてどちらも強香種だ、強烈に主張するほどの香りではないがとても良い香りが漂う
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マダムイサークを植栽し、暫くマダムイサークを守り開花を見ることを目的としてきたが
ファンタンラトゥールも引けを取らず素晴らしい薔薇で尚且つこの二人がコラボした姿はとても美しい
いつしかこの二種が一緒に咲く事が楽しみになってきていた
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昨年はある程度満足の行く競演を見せてくれた二つの薔薇だが
今度はファンタンラトゥールがもう少し大きく育ってくれると嬉しい
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マダムイサークは毎年良い成長を見せる樹勢の強い薔薇だがファンタンラトゥールは植栽位置のせいもあると思うが
どちらかと言うと思ったほど樹勢の強い薔薇ではない、ゆっくりと伸びてきている
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マダムイサークプレールとファンタンラトゥールの二種は昨年の開花の中で一番撮影枚数の多かった薔薇だ
それ故にこのコラボ写真も別紹介としたのだがよく見てみると殆ど同じような写真ばかりだった(笑)
撮影位置が限られるので仕方のない事だが違う日に撮影しても同じような写真ばかり撮影しているのが笑えてしまう
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この二種の出現は僕のオールドローズの捉え方に大きな影響をもたらした
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互いに惹かれあうようにも見える二人の薔薇
しかし残念ながら二人の愛は許されざるものだった、そうマダムイサークプレールは名前の通りイサークプレール婦人
そしてファンタンラトゥールは既婚者、二人は共に家庭の有る身だったのだ
しかし愛は障害が有れば有る程に燃え上がる、二人の共演は年を追うごとにその愛を深めていったのだった
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まあ不倫で愛を深めたと言ってもあまり美しく感じないのでそんな話は良いとして
こんな話はどうだろう

アンリファンタンラトゥールは1836年に生まれ1904年に亡くなっている


一方マダムイサークプレールは名前の通りイサークプレール婦人でありイサークプレール氏が起業家であり政治家と功績を残した人物である
マダムイサークプレールはその妻という位置付けでそれ以上の情報は無い


しかしこの肖像画は1859年に描かれたもの、よく見ると実は二人は同じ時代を生きているのである
マダムイサークプレールは情報が無いのでいつ生まれていつ亡くなったのか生前の事は知る由もない
しかしこの肖像を見る限りでは30代~40代くらいだろうか、とこんな大まかに世代を括ると女性に激怒されそうだが
実際この肖像画を見てもそのくらかな~という想像しかできない、もしかしてとても老けた10代かもしれないし若く見える50代かも知れない
画家の描き方が綺麗に若く描く人だったり本人の要望が有れば見せ方は変わってしまう事だろう
一応予想は30歳くらいだとしよう、このマダムイサークプレールの肖像は1859年に描かれているものだ
この時マダムが30歳だとすると生まれたのは1829年という事になる、ファンタンラトゥールが生まれたのは1836年
その差7歳。
ファンタンラトゥールも結婚しているがよく見てみると結婚したのは40歳の事だった
それを踏まえてこう考えてみるのはどうだろう、二人は若かりし頃知り合っていた、いや互いに惹かれ合う仲だった
ファンタンラトゥールが19歳の頃彼女は26歳、1855年美しい絵を描くアンリファンタンラトゥールを偶然見かけたマダムイサークプレール(以下 彼女)、売れない画家だったが美しい絵を描く才能あふれ端正な顔立ちの彼に彼女は多少の年の差は有ったもののすぐに夢中になった
彼もすぐに美しく飾らない彼女を気に入り愛を深めていった、そして二人が結婚を考えるようになるまでそう長くはかからなかった若い二人は出会いが運命だと信じていたから
しかし当時売れない画家だったファンタンラトゥールは到底彼女を幸せに出来るような暮らしはしていなかった
彼女の家は地元では有名な起業家の一人娘で裕福だった、一代で会社と富を築き上げた父は当然のように富の有る男性と結ばれる事を望んでいた
貧乏画家が認められるはずもなくファンタンラトゥールとの交際を知り父親は激怒
逢う事を認められなかったがそれにより更に二人の恋は燃え上がり駈落ちを考える
二人にとってこの恋は一生に一度の恋だと思っていた、そして遂に駆け落ちを決行する
しかし宛のない彼らを見つけることは容易く敢なく駆け落ちは失敗に終わり彼女は家に連れ戻される
その後彼女は籠の鳥となり、部屋から出られない彼女は窓から外を眺める毎日
彼は何度も彼女の邸宅の前に足を運んだが会うことは絶対に許されず窓ガラス越しに二人は見つめ合うだけだった
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有望な男性との結婚を望んでいた彼女の父親、早く火遊びはやめさせたかったが失意の彼女を見てこのままではまた問題が起こるのではと策を練る、何とかして二人の仲を引き裂こうと考えていた所1857年丁度イサークプレール氏を結婚相手にと紹介される
父親は彼女に有無を言わせずイサークプレール氏と婚約させた、イサークプレール氏は1806年生まれで当時51歳だったが既に成功を手にしていた彼は父親には申し分ない結婚相手だった(ちなみに当時彼女は28歳)
無理矢理結婚させられた彼女は幾夜も泣き明かしたが優しく包容力の有るイサークプレール氏に次第に心を開き愛するようになった
結婚当初のストレスと出産でちょっと太ってしまったが結婚の二年後に描かれたのが上で紹介した当時30歳のマダムイサークプレールの肖像画だった
自分の肖像画を描く画家の前で彼女は彼のことを思い出さずには居られなかった、しかし子供を儲け幸せな暮らしをしている今を壊す事は考えられず、彼は次第に思い出の人に変わっていったのだった
一方彼女を失ったファンタンラトゥールはずっと彼女の事を忘れてはいなかった
彼女が結婚してしまったのは彼が21歳の頃、彼にとって彼女は人生の全てになっていた
そうして20年近く一日たりとも彼女のことを忘れなかった彼、そう ずっと彼女を待ち続けていたのだった
40歳を前に1876年画家仲間だったヴィクトリアと出会い結婚する事になる
しかし二人は生涯お互いの事を忘れることは無かったという

そしてそんな二人が今、時を越えて我が家の庭で再び出会うことが出来たのだった
いまは互いが惹かれ合うような美しい共演を見せてくれている

※注 ありがちな話をこじつけたフィクションです(笑)



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by tsukiiro2613 | 2018-02-24 21:15
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